2011年5月9日月曜日

こもれび:乳がんとたたかう、Yuukoさん 生きた証しを詩集に /新?

 真っ青な空に浮かぶ薄ピンク色の雲。新潟市西区の薬剤師、Yuuko(ゆうこ)さん=ペンネーム=(56)が発刊した詩集「欠けたヴィーナス」の表紙だ。乳がんで3回目の入院中、5階の病室から毎日、空と雲を眺めて過ごした。それから空が好きになった。昨夏、詩集の推敲(すいこう)で徹夜明けの朝、自宅で携帯電話で撮影した朝焼けの写真を選んだ。

 Yuukoさんの右胸を突然痛みが襲ったのは00年11月。手で触れると、大きなしこりがあった。2週間後、右胸を全摘出した。
 書くことが好きで、中学1年から結婚するまでの15年間、日記や詩を書いていたYuukoさん。手術前日から「書くこと」を再開した。「何か表現することで生きられると思った。詩を書くと生きられるような気がし
た」。手術後は右腕が痛くて思うように動かせず、食事ものどを通らない。気分も落ち込んだ。調子がいい時に、自分の思いを鉛筆で大学ノートにつづった。
 詩集を出したのは、最初の手術からちょうど10年たった昨年11月。これまでの闘病生活で書きためたものから構成した。「10年間生きた証しを残したかったのと、これからも詩を書いていくために
、自分の病気と向き合わなければならないと思ったから」。社団法人大阪文学協会が運営する「大阪文学学校」の通信教育部に07年4月に入学し、プロの詩人に添削してもらい、本格的に学んでいる。
 今も週1回、抗がん剤治療を受ける。右腕全体にしびれがあり、洗濯物を干すのも一苦労だ。夫と今は成人して家を出た2人の息子が家事を手伝ってくれ、心 バーバリー 財布
の支えになった。好きだった猫を飼い、月1回は歌(ジャズ)の教室にも通う。
 最初の手術から1年もたたずに再発した時は、今のように生きられるとは思わなかった。最期の時、家族に「楽しかった。ありがとう」と言えるように生きたいと思い、きょうまで生きてきた。「患者さんでもそうでない人でも、読んでくださった方が少しでも元気になってくれた
らうれしい」
 詩集は2100円。編集工房ノア(06?6373?3641)で注文を受け付けている。【川畑さおり】

1月14日朝刊

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引用元:arad rmt

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